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20 April

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18 January

大神が来ちゃいましたよ。

その経緯

壱)

我が友、祭がサイト上で幾度となくプレイしている旨を記述する。
あ奴はやりこむと決めたら体力の続く限りに駆け抜けてしまうので、それを思えば大分息が長い。祭のイラストを見ると、何やら素敵赤ライン(待)の入ったワンコが描かれた独特のタッチ。
気になる。が、調べない。
「祭がやってるから」などという安易な理由でプレイするのは我も祭もお互いに癪に障る部分である。

弐)

祭に冬の新刊を届けついでに別にもう泊まる必要などない日帰り距離になったのに泊まりでだらだらする。もはや慣習的なものというか、お互いリズムが緩々なので、小一時間どころか一晩もあっという間に過ぎてしまうのだ。

事前に静岡零の話題の上で、「静岡やったことない。怖いのやだやだ!」と固辞する我に、「私も怖いの嫌いだよ?!」と言いながら、静岡初代を披露する祭。怖いなら何故やるのだ。まぁ、情報戦で不利になることに恐怖を感じる習性故なのだろうが。

静岡は本当に精神衛生に悪かった。

静岡自体の製作魂等の精神性の高さは我も高く評価するが、趣味自体は正に趣味の問題であり、趣味が違う我には辛すぎる。
霧とか不条理とか血と錆びと鉄格子は割と好むほうだが、そこを普通の外出着の中年(職業:ライター)が闊歩する、拳銃鉄パイプハンマー振り回して異形のものを退ける拙い様、それらがリアリティを醸してしまってもう反吐が出そうでしょうがない。バイオみたいなキャラクターが静岡を闊歩するなら未だ私は癒されただろうが、一切の癒しを許さず、プレイヤーに現実的な恐怖感を誘発させ、それそのものをゲームとしてエンターテイメントする。なんて完成度の高い作品なのだ。
我は静岡を絶賛する。
だが、絶賛するとしても買わないだろう。断じて。
また、今回のエントリーとは趣旨が違うが、プレイヤーに良くない疑似体験を与えてしまう危惧も感じた。出来が良すぎるのだ。感受性が強く、確たる社会性や信念を持たない幼い魂では一溜りも無いだろう。軽症で悪夢、と言ったところか。
出来がいい事と、出来がいいだけではそれ全てを評価できることは別問題である、という好例だろう。敢えて我流に言えば、「素晴ら」しくないが技術的に優れていて作品性もあるエンターテイメント、というところだろうか。

静岡数時間プレイで疲弊しきった我々を癒してくれたのが、「大神(おおかみ)」である。

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03 November

エルナサーガ

 エルナサーガは学生時代、当時のGファンタジーコミックスの馬鹿馬鹿しい高単価に泣く泣く売り払ったあと、社会人になってから新装版を買い揃えなおした経緯があります。
 学生時代に一冊800円のシリーズを維持するのは大変でした…。表紙がなかなか美しいので勿体無かった気もしますが、読み返すなら巻数が圧縮されていてサイズも小さく、表紙絵カットも小さいのでその周りを手垢で汚すのになんら抵抗の無い新装版は大変重宝します。

 エルナサーガ2を続けて読もうとしてどっかに行っていたことに気づきました。連載中イマイチな気がして扱いが弱かったんですよねぇ。俺の中で。でも多分一気に読んだら凄いと思うので、買ってなかった分も今から買いそろえようと思います。

 エルナサーガはとにかく一気に読みたい!というか一気に読めてしまいます。あんるぇー?もう夕方?みたいな。予定を立てていた部屋の整頓が半分くらいしか進んでませんが俺は反省はしても後悔は無いんだぜ。


 エルナサーガが連載していた当初、少年漫画は全盛期ともいえたのではないでしょうか。特に当時のエニックスでは作家が出版社に守られながら担当編集の支援を受けて連載を育てていった様子が感じられます。…今との格差も示唆した上で言いますが。
 魔方陣グルグルとかハーメルンのバイオリン引きとか幻想大陸とか(あえてレヴァリと言わない)とか。

 とにかくエルナサーガは戦乱とその渦中にある少女を扱っているだけに、暗かったり重かったりするテーマもある訳で、そういう部分は一話一話の掴みは弱いのです。しょうがない。こればっかりは。だが、全て一気に読むと、前後のわーっどわーっ!!という戦の派手で熱くてしんどい流れの中間としての小休止になっているのです。全く読み疲れがありません。凄すぎる。

 今の少年漫画業界では厳しいですね。特に週刊少年ジャンプとかだと。今や他の低年齢層向けの雑誌も似たり寄ったりですが。
 一話一話で読者を掴んでいかなければならないから、話が凄く込み入ってる。一気に読むと疲れます。やたら巻数ある割りには、数年後思い返してみて、その話への思いいれがすごく薄い。将来の自分の形も考えてみると、嘆かわしいと同時に寂しく感じてしまう現状があるのです。


 さてエルナサーガに癒されましょう。

 エルナサーガの凄いところは「咽び泣き」が出るんです。「うおおおお、エルナ様ー!!!」って気持ちになって咽び泣きます。
 エルナは世間知らずのお姫様ですが、崇高な思想を持っています。でもそれも少女ながらにとても未熟なもので、スタート時点では自分自身でも掴みきれていない状態なのです。 それを戦場との関わりの中で、世界(エルナが指す世界はもっぱら「全世界(ギムレー)の人々」の意味です)のために自分が何をするのが最良なのか、失敗したと沢山悔い続けながら悩み続けながら高めて行き、終には、人々に光を示す。

 なんて完璧な英雄譚Σo(゜Д゜o)

 だがしかし最初のエルナは「忌まわしき闇の姫巫女」として、世間から孤立した孤独の中でスタートです。味方はお城に忍び込むご近所のやんちゃな子供アトリ君だけです。当然戦には連れて行けませんRPG的に(待)。
 そんなエルナの最初の戦力(酷)がなんと、自分の国と戦争をしている敵国の若き勇将シャールヴィ王子(しかも最前線を指揮する将軍です)。一騎当千と世界(ギムレー)に名を馳せる男ですがいかんせん敵です。なんて波乱万丈。
 この二人、標的と刺客として初顔合わせ。「エルナぶっ殺す!」と勢いで単身敵国城へ乗り込んでこれちゃうシャールヴィは凄いですが凄い実力と同じくらい阿呆です。(せめて破天荒と言ってやれ…。)それが彼の最大の魅力ですが。シンプルイズベスト。ピュアというと可愛げがあって何かイメージと違うが多分ピュアなんでしょう。ピュアなだけに、また国の9番目の王子様という自分自身の責任感の薄さもあって、対極にあって惑わされることが少ない。お陰ですんなりとエルナに大儀と情が移せてしまったあたり作者の妙を感じます。

 また、凄まじいのが冒頭(五話を冒頭と言い切れるあたりにエルナサーガのビックぶりを感じてください)のシャールヴィvs大魔導士ヴァーリの構図。
 エルナサーガは魔法が当たり前にある世界で、大魔導士というのは国政にも関わるその国で一番権威のある魔導士です。ありていに言うとエライ人です。大臣みたいなもんです。大臣と王子様が城でどんぱちとか思えばなんて漫画的。すばらしい。


 話は飛びますが、短い話は冒頭とオチをリンクさせるというのは話として構成させる上で最低条件と言います。

 …(゜Д゜)

…通常の月刊連載の長編でそれをやるんですか?!!!!

 脱帽ってこのことですね。もう最高に話の締りがイイです。


 超お勧めです。興味が出た人は是非是非読んで下さい。
 俺の知人友人、気になったら是非是非言ってね。貸すから。俺んちの読みにきてくれたほうが手っ取り早くて助かるけど。

 余談ですが、GFCで持ってらっしゃる人も、新装版8巻は是非買っていただきたい。おまけ漫画は必見です。俺が必見といったら本当に必見。


 そして読んで思った。今日、冬の新刊のネームをやる予定なんですが、…予定のネーム、月刊誌二話分くらいのリズムだわ。

 …あれ?今11月だ(;゜Д゜)

 どうするどうなる冬新刊。


 おまけ。

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28 October

テトリスDSがやってきました。

 とっても見事に時間泥棒です。

 Wi-Fi環境がないので一人で寂しく1Pプレイです。
 自分のテトリスの腕前は「初心者じゃない」程度だと思います…。かなりブランクあったしね。何せゲームボーイ版→(とても長いブランク)→携帯アプリ→テトリスDSだから本当にどんだけ。

 昔は(そりゃもう小学生って時代ですよ…)ラインを消すだけだと勘違いしてぽちぽち適度に遊んで居たのですが、ニコニコ動画で神プレイを見てからテトリスのゲーム性に気づきまして。何事に置いても先達を見ないと上達への道が発見できないのは私の怠惰やら未熟やらな部分です。

 テトリスのゲーム性というのは、3~5個(シリーズによってまちまち)の待機している「次のテトリミノ(落下ブロックのこと。4個のブロックで構成できる全ての種類があります)と既に積んでいる状態を把握しながら、いかに美しくブロックを積み上げ続けるかというところに、テトリスの真なる「パズル」性があります。「消す」のが目的だと書かれるレジュメや、消す瞬間の快感にそっちが目的だと私も思っていましたが、どうやら違うようです。
 テトリスは「美しく積む」ゲーム。更に「美しく消す」ことが出来ればなおよし。

 ぷよぷよもそうですが、先読みにも似た「未来予測力」が問われます。
 私は大分でこぼこしてしまいますが、上級者は待機テトリミノの把握とホールド(一個取って置いて任意のタイミングに交換で割り込みが出来る機能。初期テトリスには無かった機能ですが、ホールドがあるのが公式ルールなんだそうで)を使いこなして、本当に綺麗な長方形に積んでいきます。そしてトリガー来たらテトリスどーんヽ(´∀`)ノ運が良ければ連打でどんどーんヽ(´∀`)ノ

*

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07 July

【ラノベ】鋼殻のレギオスⅠ~Ⅴ

 何をやってるんだ俺は!!!

 色々な予定不調和で今日の予定が台無しです。だから作業入れてる日に外出なんてしたくなかったんだよ道に迷うし。

*

 実はここ数年ラノベをまともに読んでおりません。“空鐘”は追ってたけどそれ以外は全然。正直喰い飽いていた節すら。

 ただ、件のタイトルは、幾つかの書店で行き成り全巻平置き総プッシュされていたので、どれほど面白いのだろうとその場で手にとって立ち読みし、プロローグのエンジンの掛かりの悪さから微妙な気分になりながらも(基本的に俺はあとがきは興味がない人なのであとがきから読むとかはしない。蛇足だが雨水シュウスケ氏が書くあとがきは真面目さ故にか面白みが正直欠ける)、文章表現は悪くはなく。どちらかといえば好み。
 最近のノリ重視の「絵を描く労力を恐れて漫画にすべき構想を文章にしました」みたいなのではなく、ちゃんと小説していたので、一巻をお家に持ち帰って、コールネの原稿にもまれて全然読まないままで居たのを、ここ数日バイトの休み時間で読んでいたら面白くなって没頭して…。

 で、今日出かけてしまった運の悪さゆえに、平置きされてた奴全て揃えて、そのまま読破してしまいましたvvてへ☆




                   …orz




 レギオスを読んでしみじみ思ったことは矢張り俺は強い男が好きなのだなぁとしみじみ。
 精神的に強い男も魅力的だが、矢張り、物理的に「圧倒的」というのは素晴らしいものである。何せ派手だ。とても派手だ。派手なことは思想と方向性が備わっていれば大変素晴らしいものである。

 だが正直、そんな強い男に食傷気味だったのも事実だったのだ。

 酷評すれば、世間の強い男はもう、色々と焼きまわしというか以下略。強い男というそれそのものの表現は正直言って、やりつくされている。極論からすると、大体が「×××!!(技名)」「どかーん」「これはこれこれこういうぎじゅつでこの男でなければ不可能なのだ」「すごーい」である。もしくは、間を利用した表現で第三者が「なんだか圧倒的だったことだけわかった」的なアレである。大体この二つだ。そして大抵はこの両方を使い分けて表現される。

 そして有体に言うと、「レギオス」の主人公、レイフォン・アルセイフが真価を発揮すると大体こういう展開になる。酷い話だが私はこの辺を大体斜め読みしている。疲れるからだ。なんだか圧倒的状況についていけるほど心身ともに若くなくなってしまったようでここまで書いて自分でしょんぼり。

 だがまぁ、強い男というのは魅力的である。

 最近は強さの裏にある弱さの表現のほうが好きになってきて(大人になったなぁ…)そんな訳で、レイフォンの情けなさ、少年的な未熟さはそういった俺の嗜好も十分に満たしてくれた訳で。

 ラノベ(…というか富士見)を離れていたので、雨水シュウスケ氏の作品はこれが初接触なのだが、キャラクターの造詣、世界観はありきたりだが、それを見せる細部のファクターの造詣は悪く言えばチープ、だが基本に忠実でしかしちゃんとオリジナリティがあって新鮮味がある。安堵と良い裏切りの見事なバランス。
 特に序盤の三巻までのニーナやフェリとレイフォンとの絡め方、見せ方は見事で脱帽してしまった。素晴らしい。こんなキャラクター作りが出来るようになりたいものだ。
 四巻のシャーニッドの所でちょっとキナ臭かったが、四巻は続行か終点かの基点なので(人気が出なければ五巻を最終巻にした伏線貼りがされる。人気が出る場合はここで世界観が広げられるために)練度が甘くなるのはラノベの宿命だろう。そういう意味では序盤の隊員が五人なのもなんだか作者の意図が感じられる。五巻打ち切りの完成度の高い状態も見てみたかったなぁというのは、自分も未熟ながら作り手であろう故の嗜好だろうなぁ。

 でも4巻辺りから十七小隊の空気が良くなる感じは好きだなぁ。作者の意図にはまりまくりんぐ。

 なんというかキャラ構成が両手に花的に女性キャラが多く、そして鈍感な主人公というお約束ですが、内容が硬派なだけに厭味がなくこれまた俺の好きバランス。珍しいことにどの女性キャラも捨てがたい魅力が。でも一番好きなのはニーナかなぁ。彼女にしたいという意味で。俺も女だが。次に彼女にしたいのはメイシェン。可愛い。素晴らしい。飯つくりに来て。友達になりたいのは陛下で。フェリはキャラクターとしては好きだがきっとリアルでいたら精神的に殴り倒してそうなので文面で愛でるだけに止めるとかそんな。リーリンはまだ底が読めません。次巻に期待。

 ところで六巻のレッド・ノクターンが買い求めた書店の何処にも置いてません。売り切れですかなんてこった。明日色塗りオフなのでそのついでに買い求めるとしましょう。っていうか手元の絵と明日(最早今日)の早番とその後の夕方出かける算段とを放り出してこれを書いている俺はとっとと戻ってこいと。


 久々にむさぼるようにラノベを読みました。何かの物語を摂取している間の俺は極端に低エネルギーで動けるらしいです。原稿に集中してるときもそうだけど。
 書きたい方向性の文章を読まないと、書きたい文章は書けないよねぇなかなか。描きたい方向性の漫画を読まないと描きたい漫画は描けないのだよなぁ不思議と。

 俺も皆に続きを読みたいと思わせる何かを提示できるものになりたいなぁ。
 よし、なろう!続きを読みたいと思える作品を書く俺に!(゜ω゜)
 とりあえずまずモンクウィズ!(゜ω゜)
 そのためにはこの絵を仕上げないと!(゜ω゜)
 がんばろっと!(゜ω゜)

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14 June

漫画における人間性とか業とか。

 …原稿のペースがかなり厳しい。
 にも関わらず、深夜の時間に帰宅し、気持ちを切り替えるために部屋の掃除を始め…た、流れでハンター×ハンターを読み返す。天空闘技場編の後半あたりから。今出てると思われる最後まで。そしたら朝6時ですよ。

 …阿呆か俺は(゜Д゜;;)

 いやぁ、色々俺の中で評価がゆれたりしてますが、やはり面白いねH×Hは。内容がちょっと少年誌レベルじゃないってところが俺の評価の下がってるポイントなんだが、漫画として面白いか詰らないかを問われれば、絶対面白い。それに描写が少年誌レベルじゃなくても、描こうとしてるテーマは少年誌レベルだというのがこれまた。
 ともあれ扱いが難しい作品であります。

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