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27 April

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27 April

ブラックブラッドブラザーズ7 王牙再臨

 (゜Д゜)読んだよ!
 …ゼルマンが、素敵でした!やっぱりいい男だよゼルマン!前巻までの不遇っぷりを挽回する超大活躍。…まぁ、皆まで語るまい。

 九龍兄弟がかなり目立ってたので、ジローとかケインはあんまりいいとこなしでした。年齢で圧倒的に格差が発生しちゃう吸血鬼って、青春とは正反対の試練ばっかりだよね。ねんこうじょれつ、とか、よのふじょうり、とか。

 ゼルマンが素敵だった理由はやっぱり活き活きしてたからなんだろうなぁ。コタロウと話してるぜルマンとか普通に好きだ。あと「闘将アスラ」の宿業は面白いと思った。テーマが「闘い」じゃなければ、とてもチャレンジブルで前向きで生産的かもしれない。テーマが「闘い」なせいで、その前向きさが色々退廃的に台無しにされているあたりが。
 純粋でかつ、無駄にリアリズム溢れてるところが好き。以降の「闘将」がどんな活躍をするのか楽しみだったりします。…上手くいけばギャップ萌えに?

 血の宿業に関するエピソードがかなり好き。「賢者」とか「闘将」とか「九龍」は、ぼちぼち話しに出ててなんとなくどんな感じかは解るけど、それ以外の血統がどんな宿業を持って存在してるのかとかにも興味が。星の数とは言い過ぎだけれど、血統は国の数くらいはありそうな気がするから、やっぱり語られたり語られなかったりするんだろうなぁ。

 「賢者」の始祖が、時代の分かれ目に際するときに調子が悪くなるのは、血の成分が激しい討論会とかしてたりするからなんだろうなぁとか。意見が割れるとか面白いから。


 本そのものの評価としては今までのBBBからするとかなり読みずらかったです。前巻の引きからそのままだったからこの本自体には導入がない(だから理想的なのは6→7連続読破なんだろうけどね)から、でも面倒くさくって6巻読み返したりはしなかったもんだからエンジンのかかりが悪い悪い。でもダールの存在感のお陰で頑張れたぞ。九龍兄弟を減算法で誰が誰だか把握するとかいう。マーベリックが影薄くてかわいそす。あとあんな性格が曲者なナブロがダールと一緒に割と真面目に共闘してたりとか。九龍兄弟の兄弟愛には敵ながら心打たれるものが。…って、内容の感想になっちゃってるな。

 とりあえずまぁ、色々ショッキング。今回の結果で、今までのセイの描写がどうにも腑に落ちなかったこと自体が腑に落ちて、あーあー、みたいな。


 とりあえずジローはいいとこなしです。


 なんかもう、やっぱりあざの先生は、読者の感情をコントロールする布石を配るのは恐らく計算じゃなくてセンスでやってるんだと思うけど、そこに脱帽したりするんだ。

 内容がすんごかったので、登場人物といっしょにすんごく疲れてしまった読後感なのでした。

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