19 October 【小説】空ノ鐘の響く惑星で最終巻完読 * ちなみに今日の昼は「レイン 雨の日に生まれた戦士」の一巻を読んでおりました。一言で評するならば、気のいい王道構成のラノベ。 主人公レインは、ルロイ=シュバイツァー(スニの「ラグナロク」の主人公)と同傾向の、主人公がむちゃくちゃ強くて雑魚をバタバタとなぎ払う系。ルロイははた迷惑な男だが、レインは文字通り「一騎当千」の将であり、頭も切れ、天衣無縫の俺様系を「装っている」という実は奥ゆかしい性格で好感が持てる。ヒロインがお姫様という、これまたついぞラノベでは見ない王道系だが、このお姫様も「お姫様」という属性をとことん追及した上での魅力的なものになっている。脇役も色々侮れない。 お話としては面白かったが、あざの耕平や渡瀬草一郎を愛読する俺としては、表現描写が逐一弱く、「文章力」という意味での引き込み力は弱いと言わざるを得ない。 ただし、これはほぼ処女作とのことなので、以降の内容に変化があるかもしれない。* と、言うわけで空鐘の12巻。最終巻を読了しました。 最後の最後なので、面白かった!!と言うより、大好きな登場人物たちの無事を祈る思いでひたすらハラハラと紙面を捲っておりました。 ネタバレ?↓ 主要なキャラの非業の死とかは無かったですね。よかったよかった。 相変わらずラブシーンがとってつけたようなのが不満ですが展開的に致し方ない。 フェリオの見せ場は前半の懇親会(酷 ライナスティがちょっぴり素敵。 パンプキンが輝くほど素敵。 カトルーーーーーーーーーーーー!!!゜(ノД`゜)・。 ハーミットは割と活躍してたはずなのにいいとこナシ。 素敵登場人物が大量に居すぎて、ぶ厚い本なのに輝きまくってるのはパンプキンくらいなものじゃないだろうか(相変わらず作者に愛されている) そんな訳で全体的に来訪者側の収拾場面が多いが今まで蔑ろだった分の埋め合わせとも言える。 だからパンプキンが… だからシャジールの民は蛇だったのね?みたいな、世界の謎についても大体解明してある。謎を謎のままにしない親切設計。 実はシズヤ組が生き残って嬉しい俺ガイル。どう見てもここで死ぬキャラじゃないじゃないか。 終幕のあとに、エピローグというか、その後話が書かれているが、この一章分が読者へのキャラへの愛着へ答えのようになっていてこれまた嬉しい仕様。あとがきでも記されてましたが、ここに筆者の愛が詰まりまくってますな。筆者が名残惜しさと決着をつけるように贈り物のようにしたためた文章とお見受けする。 そんな訳でエピローグのしんがりもかぼちゃ。本当に愛されているな!!思わず親指立てちゃったよ!!…教授が名前しか出てこなかったところだけが涙を誘いました。 内容的に、2冊に分けたほうが良かったかもしれない要素満載だけれど、展開的にダレを生むか否かという際どいところだったと思われる。色々ちゃんと収拾がついているが、展開が速すぎ+多すぎでどたばたした内容となってしまった。 記憶にはっきりと思い出せるのがカトルEDとその後話とかどうなんですか。主人公とヒロインズが影薄いですよ。あんなに大活躍してたのに。…という出来。 ま、パンプキンが格好良かったからいいや!(*´∀`*) PR