忍者ブログ
20 April

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

14 February

コミティアの出張編集部へ行ってきた!

ティアの出張編集部へ行ってきました!
***

(後で追記)

***
★コミックブレイド
・カメラワークと見せ方に力を入れて欲しい
・独自のファンタジー世界を説明するのに、独自単語が多くて、その理解にキャパを取らている。(戦争があるの?竜片?ナニソレ?)

・ファンタジーに既存の枠組みを当てはめて、読者に自然と理解への分かりやすい掴みを与えるのはどうか?

例として、ファンタジー+学校とか、と提示されたとき、「安易だなぁ」と思ったのですが、続いて、「学校なら、先生と生徒、先輩と後輩みたいに、関係性に対して読者が自然とどう対応するか、みたいなのが解るよね」と言われて、「おお!確かに、私の漫画は登場人物の関係性の説明が全然足りないな!」と、理解できたのが収穫が大きいです。

主人公=主格=読者の、身の振り方の基準があるから、主人公の気持ちを先読みして期待通りで盛り上がったり、裏切られたりできるんだなぁ!

Q.御誌に欲しい路線、足りない路線はなんですか?
・ファンタジーは、ファンタジーが描ける強豪の作家さんが要るから厳しい。(それなりのものがあれば別だけど生半可は要らない感じでした)
・部活ものはありすぎるのでNG
・キャラもの
・エグいもの(最近増えてきたけど…)
・恋愛ものも実はないね

Q.私の絵柄古いですか?
・言われれば、多少は、と思うが気にならなかった。

「次は持ち込みを想定して描いて」と言われたのが、「兎に角仕上げてこい、話はそれからだ」なのか、もっと好意的なのか、解らない文脈でした…。


★ネムキ
※少年漫画なので路線違いですがネムキが好きなので是非、とお願い致しました。

・2時間ドラマの最初の5分だけを見せられた気持ち。連載の中の1話ならこれでいいと思うけれど、読みきりのつもりで描いているなら、このネタをもってきてはダメ。
・画面の引きが全然足りない。キャラが何処に立っているのか、きちんと引いて描く。
・視線誘導で見せるべき所で、顔頼みになってる。コマに対して描きやすいサイズで描かれている印象で、キャラの動きを描いているのに画面にリズムがない。
・ファンタジーを読みたい人は、ファンタジーの城の精緻さとか、世界観を見たがっている。それに応えないといけない。
・読者はキャラがたっている世界をもっとみたいと思っていて、世界があるからキャラにも愛着を持って貰える。

・大きな世界観があると思えるのに、キャラの対立や関係が会話で済まされてしまっている。
・キャラの表情や雰囲気の描き分けが出来ていない。キャラのデザインだけでなく、表情でも描き分けをする。

ヒロインの登場コマを褒めていただいた上で、「最後まできちんとこの雰囲気を維持できてない。勿体無い。きっちり描き分けるべき」とご指摘いただきました。

・画面は見開きで考えて、画面で一番見せたいコマとその他を意識してメリハリをつけるように。


自分で知ってた筈なのに、できてない、という指摘のオンパレード。

『漫画論でこういうのが漫画を描く技術として言われてるけど、これは、つまりこうなんだ。ファンタジーっていうのはこうなんだ』、と頂いた具体的な説明が、自分の漫画を通すことで、「ああ、本当に手を抜くところがまるで無いな!俺、そこまでやり切れたかな?」と素直に自省に返れるお話でした。


ネムキさんはブレイドさんと指摘したい内容は同じだったんですが、「じゃあどうした方がいいのか?」というアプローチは微妙に違って、面白かったです。

ブレイド⇒・カメラワークは基礎なんだから自力で頑張れ。・貴方がやりたいドラマをやるにはファンタジーが負担になってるから、いかにそこを軽減できるかの工夫をしよう。

ネムキ⇒・貴方のコマはこう拙い。・ファンタジーっていうのはそうじゃない。そして、ファンタジーをやる以上、そこはきっちりやらないと駄目だ。

ブレイドは「何が起こっているのか?」を見て、ネムキは、「この世界を愛せるか?」という視点で見ている気がしました。

Q.御誌で欲しい傾向は?
・「日常の中でちょい変」「変な中の日常」「変な中でさらに変」とにかく読者に「おやっ?」と思わせる読書感がネムキ


★コミックアライブ
・ネームが凄く多い。設定を自然に読ませる、絵で読ませるように。ネーム重視でもネームを削る努力、絵で説明する工夫をする。
・ファンタジーなら見開きで世界で引き込むコマが欲しい。「FFS」や「ベルセルク」といった既存の漫画の演出を参考に。
・噴出しが蛇行してて見るのが苦しい。

正直、「こうアドバイスしろよ?」というテンプレに沿った話以上のことが後半無く、感覚で話してた最初の五分の担当さん個人の私の漫画への不快感と私への不足分の説明以外は、マンガオタクなら誰でも言えそうだなー…、という内容でした…。

曰く
・三段組で5~7コマが基本だから、5段って多いよね。
・絵の路線を決めて、人気の漫画の絵を丸コピをまずしてみて。(出てきたタイトルが「黒執事」だったんですが…。
・こういう漫画を描きたいって漫画の1ページの模写をしてみたらどうだろう?
・絵のペンの強弱が弱いから、キャラの外側の線と髪の線と女の子のボディラインだけでも気をつけてみて。


とまー…、だがしかし、私がやれていないのも事実で、絵に癖が無くって路線不明なのも事実で、そんな事を言われたのが悔しいけど、事実だねコンチクショウって感じでした。(五段組は私もねぇわーって思いつつやってたよ……)

得るものはありましたよ?

もうね、レベルが透けて見える発展途上の担当さんにこんな詰まらない話をさせてる=面白い話を引き出せてない私の漫画って、つまるところ雑魚雑魚だよね?!ああ解ったよ!見てろよコンチクショウっ!!

っていう発奮がありました(笑)

あと、「漫画は起承転結って言われるけど、承起転結って書き方もあってね」っていうのは構成のヒントとして知らなかったので、おっ!と思いました。

Q.御雑誌に(ry
・女の子を可愛く描いたら正義である。
・お色気バトルをいつでも求めている。
・ハーレム系とかどれだけあってもイイ。
・読者の厨二病をくすぐるような世界観を。

きっぱりとしていて、すげぇ面白かった。
面白いけど、「読者を甘やかす、慰め系」に終始するっていうのが良くわかって、「面白いけど、私はねぇな!」って思いましたw


***


構成がてんで駄目で話が解らないっていう指摘はありませんでした。今回は構成を注意した部分があったので、自分が注意したところが駄目っていうのがなくて、矜持が折れることは無かったなぁ…。

そこの話の筋に対して、キャラの状況説明やファンタジーって部分で失敗してるよって話に終始していた気がします。


ブレイド、ネムキ、共通して、「状況説明が全く出来てない」という評価でした。
ページ数の都合上、自分でも「ここは酷い」という部分があり、そこをやはり指摘されたのですが、他の部分でも出来てないっていうのも教えられて、そこは本当に重点課題になりました…。

【自分のまとめ】
・構図のお勉強をしましょう。
・ファンタジーを描くなら、ファンタジーのための作法をきちんと取る。
・私が本当に描きたいものに、ファンタジーという舞台は向いてるの?ファンタジーの作法を描きたいの?という着眼点も。
・そんな事関係なくネームが多すぎ。
・絵で説明するってことが漫画上で有効なレベルで(本来の意味で)は解っていなかった。
・昔注意していた魅せゴマのバランスが全然できてない。コマのリズム作りや噴出し配置を知識として知っていた筈なのに、反映されていない。
・セリフ依存、描きやすいバストアップ依存に結局落ち着いてしまっているので、そこを壊す意識を。

***

すごい勉強になりました。

友達に読ませるとか、Pixivで漫画を公開するとかとは違った視点を沢山頂けました。

何より、漫画雑誌の編集さんは基本を全く疎かにしない。漫画をかるーく流し読みするライトユーザーの視点を絶対に持っていて、それでいて熟読してくる恐ろしい人種だと感じました…!

たしかに、さっさと編集さんに読んでもらって、指導して貰った方が成長絶対早いですね。
でも、私は漫画らしい漫画を書き出してから10年がやっと経ちましたが、その10年が無駄だったとは全く思いませんでした。

担当さんの私の漫画へのアドバイスの共通の文脈を見ると、「ドラマや世界観に期待できそうだったのにガッカリなところがあった!」「そこは技術的な面だ」と、私には聞こえたんです。…そんなの燃えるしかないじゃんね?

10年前の私だったら、この文脈って読めなかったんだと思うんです。担当さんの言う言葉尻をそのまま捉えて、担当さんに寄っ掛かって、自分の漫画に責任をとれなくなってた。
そういうところに至るまでに、私が10年掛かったのは私の落ち度ですけど、でも、担当さんの話を自分の漫画に、自分の努力で反映できる器ができてから、そうなったんだ、という必然をまた、感じてしまったのです。

***
お相手いただいた皆様。こういう担当さんじゃね?っていう印象

★ブレイド
男性、熱い自分をコントロールできる30~40代、声と眼光からそういうのが透けて見えた。
・最初の最高の読者として、指摘するという分と、アイデアを提供するという分、両方を弁えている。
・情熱が行きすぎると、漫画家と取っ組み合いしそう。
・分を弁えられているので、担当さんと漫画家、それぞれでもやっとした部分を抱え続けそう?大人の付き合いができない、自分の漫画に責任が持てない漫画家は破綻しそう。

★ネムキ
女性、一見おっとりとしているが、目が落ち着いているのにキラっとしている魅力的な30代、静かに熱い。
・漫画家と一緒に世界を作りあっていくタイプの人。それを支える経験値もかなりありそう。自分の雑誌の色を分かりつつ、他の路線もきっちり勉強してそう。
・凄く話術が巧み。的確に誉めて「それなのにっ~~だから、こうしたほうがいいよっ!」って言われると、絶対やりたくなっちゃう。凄い。
・最初に出会ったら、凄く幸せに成長できそうだけど、それで将来的に漫画家が迷走しそうな空気がある。自分の良いところを兎に角伸ばされてしまうので、市場原理に勝てるか?というと、そういう雑誌じゃない、という感じ。

★コミックアライブ
男性、若い。私と同年代か下手すると年下。色白でなよっとしてそうなのに、目の色にクセがあり、「雑誌を伸ばす!」というミッションにプライドを正しく持っていそう。
・言うことを支える読解力、分析力が、先のお二人と比べるとイマイチ。お互いもんにょりしやすそう。でも、センスが無い訳じゃないと思われる。
・担当さんの言うことを丸のみするとダメっぽい典型かも?そうじゃないかも?漫画家が上から目線で見下ろして、編集を育ててやるぜ!お前にもっと良いこと言わせてやるぜ!とガチりあうことで、双方の利益になりそう。(担当さんも、つまんねー漫画描く漫画家に見下されてる!ざけんなっ!絶対「お前のアイデア面白いって言わせてやるっ」…と、なりそう)
・この担当さんに対して、若いし何も解ってないし?と話を聞かないのは絶対いけない。担当さんが話すことがなくなって困ってしまうところまで、自分で描いた漫画を使って引き出して、引き出したものをなんでも自分の肥やしにするぜ、というアグレッシブな戦法をしないとダメ。
※私がこういう編集さんと付き合うことになったら、言葉でやり込めては絶対ダメ。漫画でアプローチする努力が成長のキーになる。


同じことを別々の言葉で御三者から言われただけに、担当さんって、本当に色々なんだなー、この雑誌はこういう担当さんに育つのかー、という視点も持てて、そこも凄く収穫だったと思いましたw

拍手

PR