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22 November

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13 February

脳男を見ました!

いやぁ、悪趣味な部分も多いんですけど、エンディングを聞いた途端、

やりたいのは別にマッドとかサディズムとかじゃないんだ。ヘビィだから面白いんだ

って、きっぱりと言われた気がして、気持ちよくなりました。


一郎君(本名覚えられん)は、頭良くて一途で不器用ぶっきらぼう(←)と、考えてみれば、私の萌えド直球でしたね(斜め上)
痩せマッチョの鎖骨ハスハス
人をパカパカ殺すとか、無闇に痛みつけるってことに全く共感できない方なので、そういうデモンストレーションシーンはしんどかったんですけど、世界観の作りとか、画面の彩りが好きで、私の美意識のお手本のような画面だった気がします。…だからといって、そう描きたいかって言うと、それはまた違うんですが。

人の生死に関して、漫画的なご都合主義は殆ど無いですが、ドラマ的なご都合主義はある、というバランス。

脳男、という、サイエンスフィクション的な面白さにプラス、生きることはままならんって苦しみを見事にデフォルメしたなぁ、と。

江口洋介があの刑事役なのは、逆に頭が良く見えちゃってあかんかったな。バカで純粋な刑事、というキャラだったろう筈。でも、彼が膝を折った以降の演技は素晴らしかったです。

出てくる人物に無駄がないのも素晴らしい。歪んだキャラは、きちんと歪んだ、人間的に気持ち悪い演技を徹底してる。その演技が伏線になってる。
(多分、それを活かす意図で、生活感を絞った、ファンタジックな演出にしてたのかな?)

そんな風に、画面に情報量が多くて、脳に負荷が大きい映画な気がするんですけど、それでシーンが混乱しないのが、BGMが、マンガ的ともいえるほど、すごく直接的な表現をしてる。

音楽が、ぴしっと、コレこういう意味だから!って主張してくる。

例)今画面に入ってきた車、犯人のなんで。
例)車で跳ね飛ばしてるけど、これラブシーンなんで。


一郎君が、緊急車両の昇降口へ向かうシーンがとても美しかった。明るいか暗いかすら謎な、未来の暗示。産道の暗喩にも見えて、生まれ直し、とかもあるのかな?

そして、最初と最後で先生がバスに乗りそびれるのが、美しい序末踏襲でかつ、話の再始動、ループを予感させて緊張感を維持させ、それでいて、バスの色が青ではなく、赤、と、ループでなく分岐を予感させる。

で、最後のあの締め方は、考えてみれば王道なんですが、それまでがヘビィでロックだったもんで、逆に裏切り。

ままならない人生に、それでもいじけるもんじゃなく、奇跡みたいなことはあるかも知れないぞ、という話に対する始末と、
語られない脳男の今後の、展望予想に対する、ゆらぎ。

つまり、面白かったです!
最初の抜舌シーンは目を瞑ってたけど!
そういう映画です。

あー、ロックなの好きなんだなぁ。私。しかも、少年の反抗期じゃなくて、甲斐性ない野郎が、手垢で擦れてピカピカになったような何かで奏でるようなロックが。

あと、ファンタジーも好きです。

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